ていねいな暮らし、あきらめました。

丁寧な暮らしに憧れているものの、ちょっと無理。おおざっぱに、しあわせに。

たくさんのおかずを作ると大抵失敗するという話

フルタイムのサラリーマン時代は、帰宅後に晩御飯をいかに早く作って食べるかということに執念を燃やしていましたので、おかずは多くて2品くらいでした。

 

ですが、隠居してからは時間があるということと、

普段ツイッターやインスタグラムで見るみなさんの素晴らしいごちそうを意識してしまい

「自分もそうでなければ!」と張り切ってしまう自分がいます。

 

ただ、元来不器用な私には、そのような豪勢な食卓は

いかに時間があろうと無理があることに気づきました。

はりきればはりきるほど、家族の反応はイマイチなのです。

そして、私自身もあまり満足感を得られない結果になってしまいがちです。

 

たとえば、ある日はこのような献立でした。

・ミックスフライ(オイシックスの冷凍。揚げただけ)

・キノコのマリネ(作り置きを出しただけ)

・キャベツ(切っただけ)

・豆腐とトマトのお吸い物(具材と塩だけで味付け)

・ヨーグルトタルタルソース(手作り)

午後ティーゼリー(午後ティーとゼラチン混ぜて冷やしただけ)

・ごはん

 

結構時間をかけて見栄えもそれなりに気にしてがんばったつもりでしたが、

なんかゴチャゴチャしてるし一品一品が中途半端なクオリティで、特に印象に残るものはなく。

おまけに、品数が多い分後片付けもめちゃくちゃ大変でした。

 

これで「どれもこれもおいしい!」っていうオチならまだよかったのですがね。

コスパ最悪の例です。

 

また、同様の失敗が後日再び発生しました。

その日はこんな感じ。

・ピーマンのチーズ詰め焼き

あじのみりん干し

・サラダ

・浅漬け

・味噌汁

・ごはん

 

何が悪かったって、焼き物を2品作ってしまったことです。

 

この日は1週間以上放置されているピーマンと

同様に1ヶ月以上冷凍されている干物がどうしても気になっており

あまり考えずに両方調理しました。

 

その結果、どうなったかというと

二つとも焦がしてしまいました。

焼き物は温かいうちに提供したいので作り置きできず、同時進行で焼いていたらどっちも失敗した、ということです。

 

特に干物はあられもない姿になってしまったので、食べられる部分をほぐして出す羽目になってしまいました。

 

この日もやはり、洗い物が大量に出てヘトヘトになってしまいました。

 

 

このような失敗を繰り返した結果、私にテーブルいっぱいのご馳走を作るスキルは(少なくとも現状)無いことがわかりました。

 

家族にもヒアリングした結果

「こんなにおかずなくてもいいよ。あと寝るだけだし。」と言われました。

なるほど。

仕事で疲れたであろう家族を労う気持ちでたくさん出していましたが、後続の流れを考えるとたくさん食べなくてもいいのか。

 

ということで、よっぽどの日で無い限り、普段の食事は多くとも一汁二菜くらいにすることにしました。

 

ある日の献立はこんな感じ。

・厚揚げと夏野菜の味噌チーズ焼き

・おからの煮物

塩麹豚とカブの葉の味噌汁

・ごはん

あとはゴマとか海苔とか、ごはんのお供をテーブルに出して。

主菜も副菜も大豆料理と。働き盛りの大人に出す食事としてはどうなのか?

と思いながらも出してみたところ、思いのほか好評でした。

 

ああ、こういうのでいいんだな。

ふっと力が抜けた瞬間でした。

 

これからも、見栄をはらず、がんばりすぎず、

家族がよろこんでくれる、おいしくて体に良い食事を心がけようと思います。