ていねいな暮らし、あきらめました。

丁寧な暮らしに憧れているものの、ちょっと無理。おおざっぱに、しあわせに。

小松菜の土汚れが嫌いな私が辿り着いた洗い方

小松菜はここ最近好きになった食べ物の一つです。

 

鉄分やカルシウムなど栄養豊富であることは以前から知っていたのですが独特の辛味が苦手。特に美味しい小松菜料理を食べたこともなかったので自分で手に取ることはありませんでした。しかし、2019年秋頃に見た「きょうの料理」で瀬尾幸子さんが作る小松菜のチーズサラダを試しに作ったら非常においしかったので、そこから一気に小松菜を買う頻度が上がりました。

 

テレビで見た瀬尾さんの調理法ですが、小松菜は都度調理するのではなくまとめてゆでて絞らずに容器にいれて冷蔵するとのこと。ぎゅうっと絞ることで繊維がボロボロになってしまい保存性が悪くなる、といったようなことを仰っていた気がします。

 

実際にやってみると都度調理するよりはるかに楽だし、水茹でした小松菜があると「今日の献立野菜足りないな」といった時に味噌汁などにポンと入れられるわけです。小松菜一袋を買うと2人暮らしでは最後の方はシナシナになって食べる気にならないものですが、これだと1週間程度で最後まで美味しく食べられます。ポイントは先日の肉の塩漬け同様、買ってすぐ処理すること。シナシナになってからじゃ多分おいしくないし食べる意欲もなくなりますからね。

 

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この青菜の下ゆでテクニックと出会ったことをきっかけに、そのような保存方法がまとめられている瀬尾幸子さんの書籍『賢い冷蔵庫』を購入したのですが今でも頻繁に参考にしています。レンチンで保存するモヤシや、ゆで肉、炒めひき肉も役に立ちます。料理の作り置きでなくその手前の「下ごしらえ素材の作り置き」であることも好きな点。汎用性が高いのが好きなんです。

食材をある程度まとめ買いせざるをえない今のご時世、非常にニーズに合った本だと思います。お気に入りの一冊。

 

 

改めて読むと書籍の中に小松菜は記載がなかったのですが、きょうの料理のテキスト版にありました。チーズサラダは2019年9月号に載っています。昔はバックナンバーなど古本屋で必死に探したものですが、今は電子で読めてラッキーです。

 

 

お気に入りのレンチンもやしはウェブの「きょうのみんなの料理」でも見ることができました。シナシナになるのでは?と思ってしまうものですが、炒め物に使ってもちゃんとシャキシャキしていました。私はこれでナムルを作ったり、ラーメンや焼きそば、炒め物の具に使っています。

www.kyounoryouri.jp

 

話を小松菜に戻します。

小松菜なのですが、下処理において一つ私の中で嫌いな作業がありまして。それが「根元の土を洗い流す作業」です。

 

これ小松菜に限らず水菜やほうれん草にも同様につきまとう問題でして、この作業が嫌いなせいで青菜を積極的に買わない自分がいます。過去の無知な自分は適当に洗っていたことで料理に土が入ってしまい非常に嫌な思いをしたものです。

 

ウェブや料理本で青菜の洗い方をたくさん見てきたのですが、多いのは根を十字に切って流水で洗い流すあるいはボウルに張った水で振り洗いする、というもの。それでうまくいく方も大勢いらっしゃるのだと理解はしているのですが、いざ実践してみると根元の外側はきれいになっても内側の土は残ったまま。私の洗い方が悪いのか、うまくいきません。

 

では根元をごっそり切ってから洗ってはどうだろうか?
と、ざっくり切り落としてから洗っていたこともあります。たしかにそのままの状態より速く根元の土を落とせるのですが、切り落とした根に近い部分にはびっしり土が入り込んでいてうまく洗えず、結果ポイ。大変もったいないことをしていました。加えて包丁とまな板に土がついてしまうため再度洗ってから他のものを切るのも億劫でした。

 

・・・と、このように色々試行錯誤していた中、先日ようやく自分にとって一番いい方法にたどり着くことができました。

それは「外側から茎を1本ずつ根元で折りながら洗う」という方法。結局切る際にバラバラになるのだから、まとめて洗おうとせず最初からバラバラにしながら洗えば良いのだ、ということにようやく気づきました。


1本ずつ根元の先まで洗っているので土が隙間に残ることもありません。全部洗い終わったら最後に好きな長さにザクザク切るだけ。

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茎1本ずつ洗うので時間がかかるといえばかかるのですが、流水をあてながら1本ずつささっとなでて洗いボウルに移していくだけなので、根元を切って包丁やまな板についた土を洗い流す手間に比べると楽です。あとはしっかり土を洗い流せたことがはっきり見えるので安心できるというメリットもあります。それに根元を切り落とさないので可食部を減らさずに済みます。

 

ちなみに今回も茹でるつもりで洗ったのですが、試しに一口茎をかじってみたところ、しゃくしゃくと歯ざわりよく、みずみずしくて大変おいしかったので一部生のまま取り分けておいて夕食にサラダとして出しました。ちゃんと洗えていると生でも安心して食べることができます。新鮮な小松菜が手に入ったらまた食べたいと思います。