ていねいな暮らし、あきらめました。

丁寧な暮らしに憧れているものの、ちょっと無理。おおざっぱに、しあわせに。

鉄やアルミの鍋は思った以上に使い勝手が良いことに今更気づきました

私は料理だけではなく鍋やフライパンなど調理器具を眺めたり試したりするのが好き・・・なのですが、これまで普段の調理はほぼフッ素加工のものを選んできました。理由は簡単。安くて軽くてくっつかないからです。

 

一方、鉄鍋や銅鍋、フライパンは料理研究家さんが使っていたり「一生モノ」という謳い文句につられていくつか持っているのですが、やっぱり手入れが面倒だし食材がくっつくし、まあ簡単に言うとうまく使いこなせず棚の中に押し込まれることがほとんどでした。

 

しかし、最近ネット(主にTwitter,note)で見た情報を頼りに使ってみたところ、私が想像していたよりも相当使いやすいことに気づいたのです。

 

しっかり熱してから食材を入れればくっつかない

鉄フライパンなどの金属鍋類でのやっかいごとの一つに「食材がこびりついてぼろぼろになり、洗うのが大変」という課題があったのですが、最近は全くこびりつかなくなりました。全くです。

どうやら今までの私は辛抱が足りなかったようで、中途半端に熱された状態の鍋に食材を入れていたのがこびりつきの原因だったようです。フッ素加工だと熱する前からでも問題なく調理できるから、それと同じ感覚で使っていたのが良くなかった。

 

こびりつきを防ぐためにやっていることは以下の通り。

煙が出るまでカンカンに熱する→油を入れて(けちりすぎない)広げさらに熱する→火を弱めて具材を入れる。

これで鉄も銅もアルミも大丈夫でした。

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水がだんぜん速く沸く

我が家ではよくパスタを作るのですが、以前はパスタを茹でる鍋はアルミの雪平鍋(20cm)を使っていました。茹で水が少なくても茹でやすいのが良かったのですが、少し小さいので乾燥したパスタを完全に入れるのに時間がかかるのと洗うときにぬるつきがなかなか落ちないのが嫌で、一度古いフッ素加工の鍋(22cm)にしたことがあります。

すると、径行が広がってパスタは入れやすくなったのですが、明らかに湯が沸くのに時間がかかる。かかりすぎる。水の量は全く同じなのにも関わらず、です。腹は減るしソースはかなり先に出来上がるしガスがもったいないしで困ってしまいました。

 

そこで家にある鍋の中で適したものを改めて探したところ、だいぶ前にミーハー心で購入した中華鍋(22cm)が出てきました。前述した通り、くっつくのと手入れが面倒で棚の奥にしまわれた物の一つです。

まずは過去の焦げやこびりつきや油を改めてゴシゴシと洗い流します。実は1年前にも同様に麺を茹でてみたことがあったのですが、その時は過去の炒め物で出た焦げ付きが取り切れておらず、麺にコゲカスがこびりついてひどい目にあったのです。

今回はしっかり磨いて茹でてみます。うん、すごくいい。サイズもお湯が沸くスピードもとても良い。

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パスタを茹でる際は塩を入れるので、錆びを防ぐためにも使った後はしっかり磨いて洗い流し乾燥させました。

 

保管時は油を塗らなくてもなんとかなる

鉄のフライパンで一番やっかいだと感じていたのは保存時に「油を塗って保管する」というもの。ベタベタするし時間が経つと臭うし、虫が寄ってくるんじゃないかと不安で少しばかり神経質な自分は敬遠していました。

しかし、どうせ敬遠して棚の肥やしになっているならどうなってもいいや、と油を塗らず保管してみたら・・・意外と錆びなかったのです。

 

私の保管方法はこんな感じです。

使い終わる→お水をたっぷりいれて火にかける→沸騰前くらいで火を止めて湯を捨て、そのままタワシでゴシゴシこする→空焚きして完全に水気を飛ばし、冷めたら保管

 

このやり方が「正しいか」どうかは正直わかりません。しかし、正しく使おうとして面倒になり放り出すくらいなら気軽に使い続けやすいやり方でダメになるまで使えばいいかな、という考えです。今のところ、このやり方で複数の鍋フライパンを保管していますが一つもサビは発生していないです。明日錆びてるかもしれないけれど。

 

油はお湯でだいたい落ちるので洗剤は使っていません。ただ、タワシに関しては結構汚れるし隙間にゴミが入るのが嫌なので、使い捨て感覚でガシガシ使えるものを採択。シート状のものを小さく切って、3〜4回使って汚くなった頃に捨てます。3Mは価格の割によくもちます。

 

頑丈だから金属の調理グッズも気軽に使える

先日家族がチャーハンを作ってくれたのですが、思いっきり金属のおたまでカンカンカンカンと混ぜたため、買って半年ほどしか経っていないフッ素加工フライパンが傷だらけになってしまいました。(おそらく中華料理屋の大将気分だったのでしょう)

まあ、シリコンスプーンやヘラなどを使えば特に問題はないのですが、私は先が細い金属製のトングやお好み焼きで使うステンレスのコテを愛用しているので、好きな調理器具を気にせず使えるのは金属製の利点だなあと感じています。

 

やっぱり金属製はかっこいい

これは完全に精神論というか自己満足の世界。やっぱり鉄や銅の鍋は見た目が素敵。使いこなせないと知りつつこれまで購入してきたのも、結局美しいからなんですよね。あと、調理をしていると「自分料理してるなあ〜」と気持ちが上がります。

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ということで、ここ最近は金属製の鍋やフライパンの利用比率が上がってきている我が家です。が、一方で100%金属に替えるのは現実的ではないと感じています。フッ素加工フライパンは食材を並べてから点火できるのでじわじわとベーコンや豚バラの油を出したい時にはフッ素加工の方が使いやすいですし、少量の油でもスルッとくっつかないのは健康面での利点です。

 

金属製かフッ素加工かどちらかに統一する必要はなく、自分が使いたい道具を必要なだけ持つ。そのためには適した用途と楽に使い続ける方法をうまく見定められると便利だし楽しいです、という話でした。