ていねいな暮らし、あきらめました。

丁寧な暮らしに憧れているものの、ちょっと無理。おおざっぱに、しあわせに。

我が家にパン切りナイフは不要だったという話

ホームベーカリーを購入して約1年が経ちました。

 

色々できる上位機種を買ったにもかかわらず、作っているのはパンドミとフランスパン風食パン、たまにピザ生地。
これだけなら安いホームベーカリーでもよかったのではないか、と思うのですが、想像でなく実際に生活に入り込まないと自分たちがどう使うかは見えてこないものです。それにできあがるパンが結構家族にも好評なので、今の所は悪い買い物ではないかなあと納得しています。

 

で、パンを食べるだけでなくサンドイッチやホットサンドなどに使うとなると、やはりただ美味しいだけではだめで綺麗に切れてほしい。

 

最初は厚さを測って固定できる台とパン切りナイフでキコキコ切っていました。ナイフは鎌倉に遊びに行った際に立ち寄った食パン専門店で売られていたもの。悪い製品ではないのですが、元来の不器用さのせいかあまりうまくいかないし手元が狂って台のプラスチックを削ってしまうのが気持ち悪い。

 

そこで思い切って、一時期テレビで話題になっていた電動ナイフを購入しました。人気だったようで手元に来るまで数ヶ月を要しましたが、スパッスパッと切れるのは見事でした。

しかし電動ナイフも問題が。音が大きくて子どもが怖がってしまう。あと安全設計に難ありで少し触るのが怖い。そしてサンドイッチ用に薄く切ろうとするとやはりうまくいかない。最後まで角度を一定に保って切れない私の問題ですが。

 

ということで私の切るパンはいつもボロボロ。朝のトーストや子どものおやつ、サラダのクルトンには使えるのですがサンドイッチには向かない。そのためサンドイッチ用のパンは長らく別に購入していました。

 

そんなある日、パンを焼いたものの切ったり保存するのが億劫で、冷ましたまま一晩放置したことがありました。パン屋さんでもパンはそのまま陳列されているし、一晩でそんなに悪くならないでしょう、位の気持ちで。

 

翌日、冷め切ったパンを切って保存しようと思ったのですが電動ナイフを出すのが億劫で、いつもの料理に使う牛刀包丁でいいか、と軽い気持ちで切ってみました。

 

すると、なんともきれいに切れるのです。これには驚きました。今までのボロボロに悩んでいた日々は何だったのか。

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おそらく一晩ほど放置したことによって適度に生地が落ち着いたのかなあ、と。あと包丁を最近研いだばかりだったので切れ味も良かったのでしょう。それ以上のことは素人レベルの知識量では推測できないのですが。

 

道具ばかりにこだわらずとも環境や時間などで改善できること、他にもあるかもしれません。とりあえず、パンを綺麗に切るときは包丁を研ぎ、生地を落ち着かせてから切る。ズボラな行動をきっかけに1つの学びを得ることができました。