パスタはおかずも主食も兼ねられるし、何よりおいしいので頻繁に昼食で出すのですが、問題がひとつ。
パスタを茹でながらソースを作るといった段取りがうまくできないのです。
ある日はパスタが早く茹で上がってしまいクタクタに。
ある日はソースを先んじて作ったら想定より茹で上がりを待つことになり蒸発。
ある日はソースを作り火を止めてパスタを待っていたところソースの温め直しが間に合わずぬる〜い感じに。
パスタは気軽なようであり、段取り力が問われる料理でもあります。とりわけ私のような要領がさほど良くない者にとっては、それなりの鍛錬が必要です。
そこで、なるべくパスタとソースが出来上がるタイムラグを解消できるよう、一時期流行した「水漬けパスタ」を準備してみました。
作戦はこうです。(昼食に食べることを想定)
まず、朝食を食べ終わったら片付けついでにパスタを水に漬けておきます。この日は遅い朝食だったので調理まで2時間ほど常温で漬けました。
2時間後。ぐにゃぐにゃです。
茹でる用のお湯を沸かしておき、ソースを作ります。パスタは熱々の麺に熱々のソースが絡むと美味しいらしいので、出来上がったらごく弱火で保温しておきます。
沸騰したお湯に塩(お湯の1%)を入れ、パスタを入れます。普段なら7分茹でるのですが、予め水に漬けておくと1分〜1分半で茹で上がります。これは便利。
最後にスパゲティをソースのフライパンに加え、ぐるぐるかき混ぜ。仕上げにオリーブオイルをまぶしました。
この日はサラダと共に。栄養バランスを考慮したということもありますが、パスタを失敗した時用の保険の意味も兼ねています。
さて、お味ですが普通においしいです。乾麺の状態から茹でた時よりもモチモチしており、まるで生麺を食べているかのようです。
よく考えたらパスタを水で漬けるって、そんな特別な調理法ではありません。豆だって米だって干し椎茸だって、乾物は水に浸す事でふっくらおいしくなるのですから。
そして先に水漬けするメリットがもうひとつ。小さい鍋で茹でるとき、すんなり麺が鍋に収まってくれます。乾麺だと半分に折るか手でゆっくり押しながら入れなければならないので、その手間も省けます。
ただ家族からはあまり好評ではありませんでした。我が家はツルツルプリプリしたスパゲティ の方が好まれるので、もちもち食感はあまり合わなかったようです。
私は全く抵抗がないので、パパッと済ませたい1人ごはんや、ソースに手間がかかるメニューのショートカットとして、ちょこちょこ利用しようと思います。