土井善晴先生の「きつねロールキャベツ」春の寒い日にゆっくり炊く心地よさ
普段は手間なく効率よく健康的でそれなりにおいしいものを目指して作っていますが、予定がない日はゆっくりと時間がかかる料理を作りたくなります。
寒い雨のある日、前から気になっていた土井善晴先生の「きつねロールキャベツ」を作りました。ロールキャベツと薄揚げ、しょうがを一緒に炊いた和風ロールキャベツです。
ロールキャベツ、実は作るのは数年ぶり。
なんせハードルが高いんです。ひき肉を練ると手が汚れるし、肉がついたボウルを洗うのも大変。
キャベツの芯をくり抜くのも面倒だし包丁を立てるのが怖い。
うまく包める自信もない。
でも、その日は予定もなくて、寒くて、ちょうど材料も揃っている。自分の他に子守りをしてくれる家族もいる。どうせスマホゲームしかやることがない。
ということで、えいや!とソファから起き上がり台所に立ちました。
まず行ったのはキャベツの下ゆで。
本来であれば芯を包丁等でくりぬいた上で数枚葉をちぎり茹でるのですが、不器用な私はうまくできる自信がなかったのでホットクックに水と半分に切られたキャベツを入れて15分ゆでました。粗熱をとって芯をカットすればバラバラバラと簡単に葉が剥がれます。ちょっと茹ですぎたせいか葉がホロホロとちぎれてしまったので、もっと加熱時間は短くてもよかった。
次に肉だね作り。
まずは玉ねぎをみじん切り。ひき肉と調味料を練ったところに玉ねぎを加える。使い切りの手袋(パウダーフリーのニトリルグローブ)を使ったのでそこまでストレスはありませんでした。ちなみにこの手袋、ここ最近の感染症の影響かネットで売り切れており困っています。
話は戻って肉だねをキャベツで巻き巻き。
キャベツの芯は反っているので土井善晴先生がやっていたように肉叩きで潰します。今回は茹ですぎたせいでボロボロに崩れそうになったので軽く軽く。どうせ煮込んでトロトロになるのであまり売り物のようにキッチリきれいに巻く必要はないんだな、と巻きながら気づきました。ロールキャベツを目の前に出されたら、破れて肉が見えていることなんてどうでもいい。それよりも熱々を頬張りたいという気持ちが圧倒的に勝るはずです。最悪、薄揚げ覆ってしまおう。
あとはコトコト炊くだけ。途中調味料(砂糖、しょうゆ)を入れつつ合計1時間も炊きます。でもまあ弱火でコトコトしているだけなのでその間に洗い物したりお米をといだり子に絵本を読んだりと好きなことをしていいわけなので、あまり気にはなりません。もわもわと蒸気といい匂いが部屋を包みます。
できました。
メインに手間をかけたので後はお米を炊いて副菜も簡単に。
ロールキャベツ、とろろ納豆、雑穀米の定食です。
ほっとする味わい。最低限の調味料しか入れていないのでおつゆも最後までいただきます。
思ったよりも気軽に作れることが分かったので、次は洋風にも挑戦しようと思います。
肉だねが少し余りましたが気にせず炒めて冷蔵庫に入れておきました。
後日オムレツの中に入れていただく予定です。