マイベスト・きゅうりサンドイッチを探してみました
ここ最近サンドイッチをおいしく、且つキレイに作る特訓を朝食がてら続けているのですが、我が家の場合だいたい作るのは卵サンド。だって家族みんな大好きだから。
ゆで卵マヨネーズは定番で、たまにオムレツサンドを作ることもあります。あとはハムやツナやチーズが家にあれば挟む程度。
しかしそのような中、長らく気になっていた存在がありました。それがきゅうりサンド。野菜だけ、しかもほとんどきゅうりだけ。アボカドなら分かる。トマトも分かる。レタスもまあ、分かる。でもきゅうり。
水っぽいし、味も淡白だし・・・正直そこまできゅうり好きではないので、これまでレシピをネットなどで見かけても作る気になりませんでした。
でも、よくレシピを参考にしている複数の料理研究家さんたちがきゅうりサンドのレシピを出している。もしかして自分が食わず嫌いしているだけでこのきゅうり、とんでもないポテンシャルを秘めているのでは?と、気になり出したのです。
そこで、私が好きな料理研究家さんたちが作るきゅうりサンド、いくつか再現して食べ比べしてみることにしました。一度には作れないので、1つずつ。最後の方は家人に「またきゅうり!」と笑われてしまいました。
今回参考にしたのは
・白ごはん.comさん
・有元葉子さん
・なかやましほさん
・瀬尾幸子さん
のレシピです。
まずは白ごはん.comさん。
こちら、食パン6枚使います。しかし我が家の面々は少食なので朝からそんなに食べられません。そこで食パン2枚分で作りました。1/3倍するのできゅうりが2/3本という中途半端な量が気になりますが、こちらの都合ですから仕方がありません。
できたのがこちら。
このレシピではきゅうりのタネをスプーンで取り除いています。種を取るとジュクジュク部分がなくなりポリポリ部分だけになるので食感が良いです。私が苦手なのはジュクジュク部分なので、より食べやすいと感じました。
味ももちろん良くて、ふわふわパンに塩胡椒マヨの安定した味わいです。ふと、幼い頃小学校の運動会で母が作ったサンドイッチを思い出しました。食べ過ぎて他の家族から文句を言われたのが懐かしい。
次に有元葉子さん。
こちらのレシピもきゅうりの種を取っています。そして驚くのはきゅうりの量。パン2枚につききゅうり1.5~2本。こんなに挟めるの?と疑ってしまいましたが塩もみしたシナシナきゅうりは意外にすんなりパンにおさまってくれました。
できたのがこちら。
この有元さんのレシピではマヨネーズが使われていません。その分バターのミルキーさが強調されて、何だか大人な、垢抜けた味です。いや、マヨネーズが野暮ったいとかそういうことではないのですが。サンドイッチといえばマヨネーズ!と条件反射的にマヨを使っていましたが、入れなくてもおいしいというのは新しい発見でした。
私は気に入ったのですがすっかりマヨネーズに慣れている家人には少々物足りなかったようです。タマゴサンドなどこってりしたサンドイッチと一緒に出したり、アフタヌーンティーに添えられていると存在が際立つように思います。アフタヌーンティー、やらないけど。
あと、今後の参考になったのは挟んでからの工程。冷蔵庫で15分ほど置いておくとパンがしっとりして口当たりが良かったです。スーパーで買った100円の食パンが輝きました。有元さんのこちらのレシピは学びが多かったです。
次になかやましほさん。Twitterで発信されていました。
きゅうりトースト
— なかしましほ (@nakashimarecipe) August 18, 2020
材料
食パン(8枚切り)2枚
胡瓜1本
ハム1〜2枚
塩、黒こしょう、バター、マヨネーズ
1.胡瓜は薄く切って塩をふって15分おき、ぎゅっと水を絞る。
2.フライパンにバターを溶かし、パンをじっくりカリっと両面焼く。
3.ハム、胡瓜をのせ、こしょうをひき、マヨを絞りサンドする。 https://t.co/RtFbjYngXX pic.twitter.com/s5IYgALAkc
白ごはん.comさんや有元葉子さんは食パンそのままのサンドイッチでしたが、こちらはフライパンでカリッと焼いています。
できたのがこちら。
工程に関しては今回食べ比べた中で一番手間がかかりました。洗い物もフライパン分増えます。しかもオンリーきゅうりでなくハムも入っています。
しかし、これはおいしい!バターが香るカリカリの食パンにジャクジャクのきゅうり。食感がおいしいサンドイッチです。こちらのレシピではきゅうりの種を取っていません。ちょっと水っぽくなるだろうか?と心配でしたが、特に気になりませんでした。種を取った方がポリポリするので、ここは好みですね。
個人的には4つの中で一番好きです。最初の一口で、手間が報われたなと感じました。
最後に瀬尾幸子さん。
これはもうサンドイッチでなくのっけトーストなのですが、似ているので試してみました。サンドしないので切る手間もなく、一番作るのが楽なのはこの瀬尾さんのレシピ。4つの中でこちらだけバターを使わずオリーブオイルをパンの表面に塗っています。なかしましほさん同様、きゅうりの種は取りません。
できたのがこちら。
バターを使わない分あっさりしており、たまに気まぐれに香るオリーブオイルが爽やかなトースト。家人にも好評でした。
このレシピをきっかけに改めて瀬尾さんの著書を読み返すと、きゅうりの塩もみは水を絞らない状態で冷蔵庫に入れておけば都度作らずとも冷蔵庫で数日保存可能なようです。
たしかに、塩でもんであるきゅうりって、薄切りの浅漬けのようなものですものね。何かを作るタイミングで数本分仕込んでおけば、きゅうりサンドだけでなく酢の物やポテトサラダなどをもっと気軽に作れそうです。
さて、4つのレシピを試しての所感ですが
・いちばんホッとする味だったのは白ごはん.comさんのレシピ
・いちばん学びになったのは有元葉子さんのレシピ
・いちばん好みの味だったのはなかやましほさんのレシピ
・いちばん簡単だったのは瀬尾幸子さんのレシピ
と、異なる側面で良さがそれぞれあるサンドイッチ(トースト)たちでした。食べ比べ、楽しかった。
きゅうりは本来あまり好きではない野菜だったのですが、1週間弱で2人で約8本のきゅうりを消費していました。さすがにもう苦手意識はないです。
最後に、きゅうりサンドに共通するポイントを1つだけ。どのレシピもきゅうりが薄ければ薄いほどおいしいと感じました。私は薄切りが苦手なのでスライサーでスライスしています。